欧米では、ホームパーティーをはじめ、家に人を招くことが常態化していることから、住まいにはプライバシーを包む機能とパブリックな側面とを持たせています。日本人が自分の家を「ウチ」と呼んでいるのとは対照的です。家が社交場の一部である以上、屋内の調度ばかりに気をつかっているわけにはいかなくなります。そこで休日の父親は、日曜大工や芝刈りに励み、子どもがいれば積極的に手伝わせ、住まいの維持と美観の保全に参加させるのです。
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地域に開かれた家で育てられる子どもは、かつての日本がそうであったように、親や親戚以外の大人と交わりながらしつけられ、社会の常識を身につけていくのでしょう。世代や性別、または人種の垣根をも超えた人との交流で学ぶ生の知識は、子どもの内面をたくましく成長させてくれるはずです。個室に閉じこもっていたのでは、こうした経験はできません。住まいには、そこで暮らす民族の歴史や、歴史によって培われた生活習慣が色濃く反映されており、形式を真似ただけではうまく使いこなせず、むしろ弊害ばかりが目立つ結果になるでしょう。子ども部屋に限って言えば、安易に「ハコ」を与えて親としてのエゴを満足させようとするのではなく、子ども部屋を与えることの意味をしっかり検討し、与える時期についても熟慮しなければなりません。
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