原宿店の店舗の内装は8月にきまっていたが、開店キャンペーンの内容はぎりぎりまできまらなかった。コンセプトを決定づけたのは、ある女性社員の一言である。「私、ユニクロに、はまっています。だって、こんなによいものが安く買えるじゃないですか」統括責任者だった副社長のからだに電撃が走った。「彼女のきらきらした目を見て、「今、うちがいちばん自信のある商品に絞って、打ち出してみよう」と腹をくくった」かくて渋谷や原宿の駅のポスター、地下鉄の中吊りに書かれたコピーはたった一言。「ユニクロのフリース¥1900」店舗は1階から3階まであるが、目をひきやすい1階のショーウインドーと入り口付近の売り場はフリースで埋め尽くされた。フリースだけに的を絞ったのだ。フリースは、主にポリエステルを材料にし、起毛させ、軽くて保温性があり、そのジャケットは年齢、性別に関係ないデザインが特徴である。
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