メニュー

サイト情報

小さな心がけから始めてみては?

3つボタンの場合、真ん中のボタンのみを留めるのが基本ですが、襟の返りやデザインにより、上2つを留めても大丈夫なようにできているタイプもあります。また、「段返り3つボタン」といって、襟が第1ボタンの下ぐらいまで折り返っていて、ボタンの穴はあっても、もともと第1ボタンを留めないデザインで作られている上着もあります。この場合は、真ん中のボタンだけを留める「中ひとつ掛け」が必須です。さて、留め方はもちろんなのですが、ボタンを外すときにもマナーがあるのをご存知でしょうか?実はボタンを外して大丈夫なのは座っているときだけです。歩いているときや立っているときはボタンを留めるのがルール。そうすればスーツが映えてスッキリとした印象になります。そんな小さなところでも外見の印象は変わるものです。あなたも小さな心がけから始めてみてはいかがでしょうか?

飾り気なしに自然に着ている彼女が美しい

新しくは雑誌『ELLE』の中でジョルジオ・アルマーニと一緒のところが数頁紹介されていた。仏誌なのでよく分からないが、大人のたくましい洗練された女性のローレン・ハットンが、アルマーニの海辺の別荘で彼の服を着て、バカンスを楽しんでいる様子。白いパンツスーツも、砂色のロングドレスも飾り気なしに自然に着ている彼女が美しい。海辺の別荘の素晴らしさは、世界のアルマーニ様だもの、これくらいの家に住んでも誰も文句はいえません。何をしてもこの人のソフイスティケートさは群を抜いているのだもの。それよりもローレン・ハットン。彼女の飾らない自然な素敵さを少しだけでも真似したい。言葉ではとても伝えられない素敵さ、これって一体何だろう。もちろん、私の好みであって、ローレン・ハットンが素敵と思えない人もいるだろう(あまりいないと思うけど)。個人的な意見をいわせていただけるなら、私の憧れ、理想の全てを彼女の中に見つけられる、と自信を持っていえる。

社会背景と絡み合った複雑な対立と駆け引きと妥協の歴史

細部は変化しても、基本的な本質は同一。微視的に見れば無限のバリエーションを許すのに、巨視的に見れば普遍的で完成された服。こんな不思議な衣服は、男のスーツしかない。男のファッションを論じるときに、「モード」ではなくしばしば「スタイル」が問題になるのも、スーツという基本的決まりがあってのことだ。この決まりごとをどう解釈し、これとどう距離をとり、どう戯れるか。その態度が決まったのちに男の「スタイル」は生まれるのである。男のスタイル。そう、スーツは女に侵入を許さない、という点でも特殊な服である。女と男のファッションから性差が消滅しつつあり、男の化粧や美容、身体装飾もあたりまえになってしまった今、ネクタイまでつけたフル装備のスーツだけが、最後の性差の砦になっているように思える。今どき、ここまでかたくなに男性性を背負った服も、スーツのほかには容易に思い至らない。そんな不思議で特殊な服、男のスーツの原型、ラウンジースーツ。実はラウンジースーツが誕生するまでには、誕生の地、イギリスにおいて、男はいかにあるべきかという理念と、その理念を体現する衣服をめぐって、社会背景と絡み合った複雑な対立と駆け引きと妥協の歴史があったのだ。二十一世紀に入ろうという現代までも、ラウンジースーツがかくも長期にわたって男の服の王道を歩み続けているのは、まさしくこの服が、その葛藤の歴史をすべて懐深く抱え込んでいる服だからにほかならない。